ついに中長距離ブロックで最も長い距離を得意とする、深澤真之介にスポットライトが当たる時がやってきた。
 9月19日(日)、山梨県甲府市をスタートし、雁坂峠を越え埼玉県川越市をゴールとする、その名も
雁坂峠越え秩父往還141q走

これは、彼をスタートからゴールまで全力でサポートした中島辰徳氏が、午前5時から始まった彼の挑戦をこと細かに綴った記録である(←大袈裟??)。

  

時刻 走行距離 記録
4:03 ――― とうとう141キロマラソン出発の朝を迎えた。深澤の第一声、眠い…。俺も眠い。4時間しか寝てないから仕方ない。
でも深澤の調子は比較的よさそうだから大丈夫だと思う。
5:07 0Km とうとう141キロマラソンがスタートした。深澤の調子は比較的良いようだ。
7:45 20Km 20Km地点通過!深澤は余裕の表情。
休憩所のファミリーマートでアミノ式を一気飲みしてすぐ走り出した。
8;55 35Km 深澤35Km通過。雁坂峠に向けて走行中。順位は63人中23位。しかし、すぐ前に4人くらいいるので10位代にはアップしそう。
現在のコースコンディション天候くもり、気温21度。
9:42 40Km 深澤40Km通過。20Kmからずっと上りが続いており、コース最大の難所・雁坂峠に向けて走行中。順位は63人中16位と上がってきた。
12:13  ?? 60Km地点の埼玉県大滝村にいる。深澤はまだ来ていないが雁坂峠は通過したと思われる。
ちなみに、40Kmの通過は予定より1時間程速かった。つちふまずに少し痛みがあるということだったが、大丈夫だろう。
13:48 60Km 深澤60Kmのチェックポイント到着!雁坂峠がこたえたのか疲労の色が。本人はまだまだいけると言っている。
現在天候晴れ、気温28度。暑い。
15:38 70.5Km 中間点到着!!現在11位。少し限界が近づいてきた模様。
今お粥を食べてエネルギー充電中。ここからは得意の下りが続くので換装は5%大丈夫だろう。
16:43 80Km 深澤、埼玉県荒川村の80Km地点到着!MIUスポルトで水分補給。顔が研ぎ澄まされている、
17:55 90Km 埼玉県秩父市の90Kmチェックポイント到着!エネルゲンで水分補給。
足が限界だそうで、エアサロで応急処置。64人中10位と順位を上げてきた。
19:25 100Km 埼玉県横瀬町の100Km地点に到着!ファンタで水分補給。
足の限界は変わらず。一人で秩父山地を走っている。みなさん、熱いご声援を!!
104キロチェックポイントにて、バナナでエネルギー充電。
21:33 116Km 深澤、現在116キロから7キロ地点。リアルゴールドで水分補給。僕はジョウジアで眠気解消。深澤は足が限界だがここまでの10キロはペースが上がっている!
22:27 121Km 第7回雁坂峠越え秩父往還141km走もトップはすでにゴールしている。深澤は、現在10位で121.5キロの最終チェックポイントを通過。満身創痍である。
23:29 130Km 130Km地点到着。ここまで来るのに18時間28分費やした。深澤、「早くゴールしたいな…」。コーラで水分補給し、なんとか回復させようとしている。
ここに来て9位と順位を押し上げた。深夜だが天候晴れ、気温24度。
25:08 141Km 深澤ゴール!!19時間55分。全体の9番目。男性では第8位!!深澤の談話、最後が一番きつかった。20時間切れてうれしい。100キロからの覚醒がいい結果を生んだ。一番したいこと、風呂に入りたい。今日1日の出来事を噛み締めながら語っていました。応援してくれた皆様ありがとうございました。


日も変わった20日0時40分頃、管理人の携帯に辰徳から電話。
電話口で興奮している辰徳は、「あと2キロです!走ってる深澤とかわります!!」。
走者に携帯を渡すという大胆なことをしているあたり、辰徳も少し壊れてきたか???
電話口に出てくれた深澤はいつも通りの落ち付いた口調。しかしさすがにしんどいのか、「ゴールしたら電話します」と早々に切った。

 そして午前0時55分、深澤は見事完走。山梨県甲府市から標高2082m(箱根駅伝なんてメじゃないぞー)の秩父山地・雁坂峠を越え、埼玉県川越市まで141Kmの道のりを走りぬいた。
 記録は19時間55分、出場選手63人中第9位。高知大陸上部史上誰もしたことのなかったことをやり遂げた男の名は、今後伝説の人として語り継がれるに違いない。


第7回雁坂峠越え秩父往還141Km走の大会HPはこちら